タコあし電源の岡本貴也、久世塾(久世光彦主宰)にて
「糸井賞」受賞!!(あーびっくりした)
▼久世塾は脚本家の学校
 久世光彦氏は、日本屈指の演出家であり映画監督(であり作家であり作詞家であり朝日新聞の書評担当であり…)。中でも向田邦子氏のデビュー頃からの演出を手掛けており、「寺内貫太郎一家」「時間ですよ」と言えばみなさんお分かりになるだろうか。現在制作会社カノックス社長。
 その久世氏が今年、「第二の向田邦子を育てよう」と銘打ち、脚本家養成講座を開いた。それが「久世塾」である。塾生の9割方が「ほぼ日」読者というのが、その最大の特徴だ(本当の最大の特徴は、塾長が脚本家ではなく演出家であるという点です…)。
 それにしてもすごい塾だった。3クラスにわけられたのだが、各クラスに座付き女優がおり、塾生の書いた脚本を読んでくれたり、樹木希林氏や浅田美代子氏がゲストで演技をしてくれたり、緑山スタジオに見学に行ったり、毎週超大物の脚本家が講演したりと至れり尽くせりな環境だった(ほとんど行けなかったが)。とにかく、すごく勉強になった。

▼糸井賞と久世賞
 久世塾では、塾生全員が三ヶ月かけて一本のテレビシナリオの習作を仕上げる。その中でもっとも優秀な作品には久世塾長から「久世賞」が、それとは別に良さそうな作品に糸井重里氏から「糸井賞」が与えられるのだ糸井賞の審査基準は「荒削りでもユニークな作品」「将来、期待できそうな作品」「奇妙でへんちくりんだが、魅力ある作品」であった。
 私の世界観から言って、向田邦子的・ホームドラマ的な色が強い久世賞はまず無理だと思っていたので(大勢にそう言われた)、「糸井賞欲しいなあ」なんて漠然と考えていた。さらに言えば、「『食べ頃、8号車』の受けが良かったから、あれを焼き直そうかなあ」とか弱気な守りに入りかけたこともあった。しかし、私の信念「一度完成させた作品を二度追いしない」をここでも貫くことにした。そうしないと私はいつまで経っても上手くなれないと感じたからだ。

▼なんで岡本やねん?
 「選考にあたって」という紙切れを読むと、「『降霊!同窓会』は高校時代に死んだはずのクラスメイトが7年後に(岡本注:13回忌の話ですから、12年後の間違いです)突然あらわれ、級友達の協力でかつて画家志望だった恋人の命を救うというお話だが、よくある亡霊話に終わらず、実にユニークな作品に仕上げている」とある。これだけではなんだか分からないので、そのうちこのサイトで原稿をアップしようかと考えているが、著作権の在り処が分からず、現在予定は未定。
 選考方法としては、カノックス社内で久世氏や他の偉い演出家の方や作家先生方などが選び、一方で糸井氏が独自に選び、最終的には双方の意見をすり合わせる予定だったそうだ。しかしなんと両選考会にて同じ作品(要するに岡本の作品)が候補に上がったらしく、満場一致で(ほんとはもっと色々あったそうだが、ないと思うことにした)決定。
 受賞作品は台本として製本され、塾生全員に配付され、私は賞金10万円(借金に消える)と賞状(糸井氏の署名)、久世氏サイン入り本(メッセージ付き。結構嬉しい)をいただいた。礼。
 
▼タコあし電源のメンバーの反応
 「ふ〜ん」
 それだけかい!



 −−糸井重里様、久世光彦様、久世塾のみなさま、
   そしてたくさんのアドバイスを戴いた清水曙美先生、
   本当にありがとうございました。
   ただただ、嬉しい気持ちでいっぱいです。

ほら、めっちゃ「本」になってる! 前の仕事で自分の文章が活字になるのに慣れてしまっていたけど、こういうのはまた格別の喜びがあるっす!

岡本でした。